本文へ移動

QCサークル活動

RSS(別ウィンドウで開きます) 

令和元年(2019年)度QCサークル活動報告

2020-04-07
☆☆☆令和元年度テーマ「塩分環境における骨材のASRに関する調査(その3)」☆☆☆
 
 海水の作用や凍結防止剤の使用によって,外部から侵入するアルカリによって生じる
アルカリシリカ反応(ASR)に関してSSW試験を行い調査した。
SSW試験
 骨材粒度や配合および促進養生条件(密封容器,温度40±2℃)は,JISのモルタルバー法
と全く同じである。異なるところは、湿潤養生20%NaCl水溶液を使用することである。
 供試体作製の翌日に脱型し,初期値を測定した後,ただちに所定の養生を開始した。測定
項目は,長さ変化と質量,外観目視観察とし,材齢52週までとした。
これまでの成果
 ガイドラインのフローに従って,化学法「無害でない」,モルタルバー法「無害」の骨材
を選定し,SSWモルタルバー試験を行った。高炉セメントB種のASRに対する有効性を
確認した。
2019年度の成果
①シリーズⅠ 
  化学法及びSSWモルタルバー試験の両方が「無害」となる判定領域を推定した。 
②シリーズⅡ 
 混和材(フライアッシュⅡ種)を用いたコンクリートは,ASRの抑制に有効であることが
 確認された。また、強度発現性,凝結時間試験とも外割15%用いた配合が,普通ポルト
 ランドセメントのみのコンクリートと比較し,同等以上の結果が得られた。
 
RSS(別ウィンドウで開きます) 

平成30年度QCサークル活動報告

2019-04-19
SSWモルタルバー試験
SSWコンクリート試験
平成30年度QCサークルメンバー
☆☆☆平成30年度テーマ「塩分環境における骨材のASRに関する調査(その3)」☆☆☆
 
①シリーズⅠ 
  これまでの調査で化学法「無害」と判定されるもの
  でもSSWモルタルバー試験では「無害でない」と判
 定される骨材が存在したことから化学法及びSSW
 モルタルバー試験の両方が「無害」となる判定領域
 について調査する。 
 
②シリーズⅡ 
 化学法「無害でない」骨材を用いて高炉セメントB種
 以外の有効性を見出すため混和材(フライアッシュ
 Ⅱ種)を使用したコンクリートについてASR抑制
 効果調査を行なう。また、凝結時間及び強度発現
 性について、普通ポルトランドセメント、フライ
 アッシュⅡ種、高炉セメントB種を用いたコンク
 リートの比較調査を行なう。
 
 
RSS(別ウィンドウで開きます) 

「ポンプ圧送性能試験」-追加の調査 を実施しました。−平成24年度QCサーク

2012-12-28
圧送ポンプ車−水平換算距離71m
吐出量(リットル/ストローク)の確認
U型充てん装置を用いた流動性の確認
 去る,9月16日(日),目標空気量を6.0%としたコンクリートについてポンプ圧送性能を確認する実機試験を実施しました。これもこれまで同様,共同研究者である国土交通省東北地方整備局東北技術事務所から3名に参加を頂き,QCサークルメンバー約30名で実施しました。
 これまでの実験は水セメント比(W/C)=55.0%を中心に実施してきましたが,今回はW/C=50.0%,45.0%を加え実施しました。なお,パラメータのW/Cは耐塩害性との関係を確認することを目的として加えています。実験の概要は以下の通りです。
 1) フレッシュコンクリートの性質とポンプ圧送性能(吐出量,流動性**)を確認する。
    *水平換算距離=71m
   **U型充てん装置(VC試験装置との組み合わせ)を使用

 2) W/Cが異なるコンクリートについて荷卸し時と筒先の性質の差異***を確認する。
  ***フレッシュコンクリート,硬化コンクリート(強度,凍結融解抵抗性,気泡間隔係数)


 これまでの実験では,
 ○空気量6.0%にアップすることによってコンクリートの耐凍害性が高まること
 ○配合修正も比較的容易で組合員工場からの出荷は可能であること
,等が明らかとなっている。今回の実験は,これまでの実験結果を補強するものとなることが期待される。
 組合工場は現在,震災復旧・復興に向け出荷に懸命であるが,この東北の地にあってその復旧・復興に向け空気量6.0%コンクリートは寒冷地に強く有効と考えられます。
今後このコンクリートが仕様に採用されると共に,組合員工場から供給できればと考えています。
RSS(別ウィンドウで開きます) 

実機試験を実施しました−平成23年度QCサークル活動

2011-12-05
模擬試験体の作製状況-11月22日
凍結融解試験用供試体等の作製状況-11月22日
実機試験への参加者-11月22日
 去る,11月22日(火),実機試験を実施しました。これは,3.11大震災前の3月2日にも実施したのですが,津波によって模擬試験体を流失するなどしたため,再実験として実施したものです。試験には共同研究者である国土交通省東北地方整備局東北技術事務所から3名が参加して,QCサークルメンバーと合せた約30名で実施しました。
 これまでの室内試験で,目標空気量を4.5%から6.0%にアップした場合,4.5%と比較して次のことが判っています。
 1) コンクリートの配合は,単位水量,空気量調整剤の使用量および細骨材率の調整によって
  製造条件の設定が可能である。
 2) 塩環境における耐凍害性能が高まる。

 本テーマは、国土交通省東北地方整備局東北技術事務所との共同研究テーマです。東北技術事務所殿には,実験への参加,凍結融解試験の実施等,多くの支援を頂いております。 
 今回実施した実機実験結果も随時明らかになりますが,今後この東北の地に合った寒冷地に強い仕様のコンクリートを組合員工場から供給できればと考えています。


◆テーマ名 空気量がコンクリート性能に及ぼす影響調査
◆背景と目的
 東北地方のコンクリート構造物は,他の地方と異なり,凍害や凍結防止剤等の散布による塩害などの劣化要因に曝されるため,それらを考慮した配合を選定することが求められます。コンクリート標準示方書には10年ほど以前からそのことが規定されていましたが,それをさらに補強するものとして,2009年3月,東北コンクリート耐久性向上委員会(委員長 三浦 尚 東北大学名誉教授)より「東北地方におけるコンクリート構造物設計・施工ガイドライン(案)」が示されました。それによると,凍害環境にある構造物の設計の基本的事項として目標空気量を6.0%(管理幅±1.5%)を標準とすることが提案されています。加えてガイドラインでは,凍結防止剤散布環境の場合水セメント比(W/C)を45%以下とすることも提案されています。宮城県内でもコンクリート構造物に対し高耐久性能を求める声は高まりつつあり,生コン工場はその要求に答える必要があります。本調査では,組合工場で主に使用されている材料を使用し,コンクリートの空気量等と耐久性能等との関係を明らかにすると共に,高耐久性能コンクリートの製造出荷を可能とするよう配合等の製造条件を整理することにします。
◆スケジュール 平成22年9月〜平成24年3月

平成23年度のQCサークル活動テーマについて

2011-04-01
平成22年9月から開始して、本年度は2年目の最終年となります。引き続き,同じテーマに取り組みます。
本実験も先の3月11日の東日本大震災で大きな被害を受けました。まず,今後の実験場所とも考えていた高野コンクリートが甚大な被害を受けました。また,実験で作製した模擬体を流失してしまいました。なお,模擬体に係る実験を,再度実施するかどうかは,現在実験中のNaCl3%溶液を使った凍結融解試験結果が判明後に検討することにしています。

室内試験を実施しました−高野コンクリート試験室

2010-12-09
実験メンバー(12/9高野コンクリート試験室)
空気量を7.5%に増加させたコンクリートの性質を確認する室内実験を実施しました。当日は、共同研究者の国土交通省東北地方整備局東北技術事務所の参加も頂き、総勢20名程度のメンバーによって実験を実施しました。

◆配合のポイント 空気量4.5%、6.0%、7.5%
◆試験項目 フレッシュコンクリートの性質、
      硬化コンクリートの性質
      *NaCl3%溶液による凍結融解試験も実施。
◆実施場所 (株)高野コンクリート

宮城県生コンクリート工業組合
宮城県生コンクリート協同組合連合会


〒980-0022
宮城県仙台市青葉区五橋1-6-2
TEL.022-266-5811
 FAX.022-266-5822

─────────────
本組合は、生コンクリート製造業の中小企業者の改善発達を図るための必要な事業を行い、公正な経済活動の機会を確保し、組合員が行う共同経済事業の推進を図る。
<定款第1条>
─────────────

 
2
8
4
4
8
5
TOPへ戻る