震災復旧後の特別監査
特別監査の目的
宮城工組では,被災した工場に対する特別監査を実施することを決定しました。これは,3.11東日本大震災によって,〇適マーク使用許可工場42工場の全てが被災し,被害は,品質に係る製造設備に及んでいるとみられることから,〇適マーク使用許可工場が継続して品質管理監査基準を遵守する状況にあるかを確認する特別の監査(以下,特別監査という)を実施することとしたものです。震災復旧後でも間違いの無い生コンを出荷する必要があること,また,○適マーク制度を厳正に運用する必要があるという基本姿勢から積極的に取り組んだものです。
特別監査の方法
特別監査は,監査内容や結果の評価において,宮城県生コンクリート品質管理監査会議(地区会議)の組織と役割に沿って実施することが求められるものの,この震災によって,国土交通省,宮城県等推薦の委員の委嘱手続きが大幅に遅れている。そこで,特別監査の実施に当たり,「特別監査委員会」を工組として組織しました。監査は,出来るだけ早期に実施することを前提に,工場の復旧状況によって2回に分けて実施することとしました。
第一次:比較的早期に出荷が可能となった37工場,監査期間;6月4日〜7月5日
第二次:復旧に3か月以上を要する5工場,監査期間;9月1日〜9月6日
「震災復旧後の特別監査(第一次,第二次)」結果-特別監査委員会(第3回)
特別監査委員会(第3回)において,被害が大きかった5工場の特別監査(第二次)結果を審議しました。
その中で5工場について次のことが確認できました。
1) 人員については5工場とも被害は無かったものの,環境設備,製造設備,検査設備,使用材料,
文書・記録,供試体等に大きな被害があった。特に,沿岸部の2工場は,主要な設備等が津波に
よって流失や冠水した。
2) 5工場とも,設備については原状回復を基本に修理や入替え新設で対応した。
3) 長期の操業休止ということもあって品質管理体制を整えることにも時間を掛け,文書・記録につ
いて,沿岸部の2工場は”復旧は可能な範囲で”復旧したとの報告であった。
4) 供試体の欠けや破損,流出の被害に対しては,それらを記録していること,関係先への報告等も
行われていることが確認できた。被災後の処置として適切に行われていたと評価できる。
5) 監査当日の製品を採取して実施した「実地調査」では,スランプ,空気量,強度等,全ての工場
が監査基準を満足する値であった。
以上の結果より,特別監査(第二次)を受審した5工場は,「第一次」の37工場と同様,前年度の
全国統一品質管理監査(本監査)時点と同等の状態にある,と評価しました。
その中で5工場について次のことが確認できました。
1) 人員については5工場とも被害は無かったものの,環境設備,製造設備,検査設備,使用材料,
文書・記録,供試体等に大きな被害があった。特に,沿岸部の2工場は,主要な設備等が津波に
よって流失や冠水した。
2) 5工場とも,設備については原状回復を基本に修理や入替え新設で対応した。
3) 長期の操業休止ということもあって品質管理体制を整えることにも時間を掛け,文書・記録につ
いて,沿岸部の2工場は”復旧は可能な範囲で”復旧したとの報告であった。
4) 供試体の欠けや破損,流出の被害に対しては,それらを記録していること,関係先への報告等も
行われていることが確認できた。被災後の処置として適切に行われていたと評価できる。
5) 監査当日の製品を採取して実施した「実地調査」では,スランプ,空気量,強度等,全ての工場
が監査基準を満足する値であった。
以上の結果より,特別監査(第二次)を受審した5工場は,「第一次」の37工場と同様,前年度の
全国統一品質管理監査(本監査)時点と同等の状態にある,と評価しました。

三浦委員長挨拶-特別監査委員会(第3回)

審議状況-特別監査委員会 委員
「震災復旧後の特別監査(第一次)」結果-特別監査委員会(第2回)
特別監査委員会(第2回)において,37工場の特別監査(第一次)結果を審議しました。
それによると,「第一次」によって次のことが確認できました。
1) 各工場の人員,環境設備,製造設備,検査設備,使用材料,文書・記録,供試体等に
ついて調査を実施しました。被害に遭った項目について各工場は,次のように対応している
ことを確認しました。
・人員すなわち経営者,有資格者等の変更は無かった。
・設備の修理は,原状回復を基本に修理を行った。
・登録認証機関の指導もあり必要な届け出を行った。
・被害を受けてしまった供試体など,品質管理に係る記録を行った。
2) 当日の製品を採取して実施した「実地調査」では,スランプ,空気量,強度等,全ての工場
が監査基準を満足する値でした。
以上の結果より,特別監査(第一次)を受審した37工場は,前年度の全国統一品質管理監査
(本監査)時点と同等の状態にある,と評価しました。
それによると,「第一次」によって次のことが確認できました。
1) 各工場の人員,環境設備,製造設備,検査設備,使用材料,文書・記録,供試体等に
ついて調査を実施しました。被害に遭った項目について各工場は,次のように対応している
ことを確認しました。
・人員すなわち経営者,有資格者等の変更は無かった。
・設備の修理は,原状回復を基本に修理を行った。
・登録認証機関の指導もあり必要な届け出を行った。
・被害を受けてしまった供試体など,品質管理に係る記録を行った。
2) 当日の製品を採取して実施した「実地調査」では,スランプ,空気量,強度等,全ての工場
が監査基準を満足する値でした。
以上の結果より,特別監査(第一次)を受審した37工場は,前年度の全国統一品質管理監査
(本監査)時点と同等の状態にある,と評価しました。

特別監査委員会(第2回)−三浦委員長と委員
